海外生活者が日本でパソコンやスマホを買ってはいけない理由
日本ほど、おっかなびっくり基準を作る国はそうないですね。
・薬は効きすぎたら危ないかもしれないからちょっと弱めに作る
・スピードが出たら危ないので必要以上に制限速度を設定する
・トラックに踏まれても死なないように、ヘルメットの強度を頑丈にする
・原発の放射線基準量を自然界のレベルより低く設定する
とまあ、やり過ぎなんじゃないの?と思えるほど石橋を叩いて渡る国民性なのですが、私が一番疑問に思っていたことは、
Wi-Fiの出力が海外に比べて異常に弱く設定されているということです。
電波についてよく分かっていないから、ちょっと弱めに設定しとこうという腹なのですが、どれ位違うかというと、すっごく違います。
正確な数字を書いても理解できる人はいないので、超簡単に説明すると、アホほど弱いです。
家の中で使っても、ちょっと遮蔽物があると繋がらないという事は経験があるでしょう。
それと一緒で、Wi-Fiを使っている機器、パソコンやスマートフォンの出力も弱いはずですよね?そうですよね?
普通に考えたらそうじゃないですか?それで、ほうぼうでその事を聞いて回ったんです。
質問内容:日本のWi-Fiを使うスマートフォンやパソコンは日本国内の機器認定(技適)の基準で作られているから、同じ海外製品より繋がりにくいんじゃないですか?
アップルストア店員
「日本のiPhoneは中国で生産されていてすべて一緒です。」
「じゃあ、出力が強いという事ですよね?それなら電波法違反の商品を販売されているということではないですか?」
「え?いや、ちょっと詳しいことはわかりません。」
だったら最初から分かんねーって言えや。流石パソコンの価値をオシャレで図る人種だわ。
バンコクのパソコン修理業者
「パソコンの出力は関係ないので、みんな一緒ですよ。」
「え?パソコンは電波を発していないのですが?じゃあどうやってアップロードしているんですか?」
「え?言われてみればそうですね。」
これでホントにパソコン修理できるのかよ?やっぱりタイに住む日本人はレベル低いわ。
今回、一時帰国しているので日本で聞いて回ることにしました。
EDIONパソコン店員
「そうですね、日本のパソコンの出力は低く抑えられているので、海外で購入したものよりは繋がりは悪いはずです。」
パソコンショップヲタク系店員
「間違いなく日本のデバイスは出力が弱いです。アップルで同じだと言われたようですが、アップル製品の型番を見れば分かりますが、日本の規格に合わせて作られた物です。」
ビッグカメラパソコンだけが友達系店員
「そうなんですよ、日本のWi-Fi出力は抑えられているので、海外製品に比べて繋がりにくいですね。無線ルーターも海外の方が出力が高いのでつながりやすい傾向にあります。」
とまあ、こんな風に日本の無線機器は弱っちいという結論が出たのですが、それなら海外でスマフォを買って、日本で使えば良いじゃん!とか考えているズルイ人が中にはいるでしょう。
しかし、結局一緒なんです。
図にして書くと
日本製無線RTー→
←ーーーーーーーーーー海外購入スマホ
という具合に、こっちが強くてもルーターが弱いから結局意味ありません。
反対に、海外の無線RTは出力が強いから、海外に行けば電波がキャッチできる!とか無邪気に喜んでいる人はまだいるでしょう。
日本製スマホー→
←ーーーーーーーーーーー海外無線RT
だから意味ないんです。
つまり、海外で利用する事が多い人は、現地購入がベストで、得意気に日本語キーボードを使っている人は、わざわざ日本で使えないパソコンを購入してしまったおバカさんという話です。
スタバで調子こいて日本で買ったMacとか使っている人がいたら盛大に笑ってあげると良いでしょう。
タイでもよくあるのですが、デバイスの電波強度を見るとかなり強く表示されているのに、実際には繋がりがそれほど良くないという事が多くないでしょうか?
それは無線RTの電波はキャッチしているけど、自分が持っているスマホは無線RTにやっとの思いで繋がっている状態かもしれません。
まあ、一概にそれが繋がりにくい原因では無いかもしれませんが、可能性としてあるでしょう。
じゃあ、日本でベスト環境の電波を掴みたいんだと思っている人は、海外でパソコンなりスマホを購入して、さらにそこで無線ルーターを買うという方法が最強という事になりますが、電波法違反になりますので注意ですね。
ここまで聞いて、ピンときた人はいると思いますが、iPhoneを日本で発売日に購入してた中国人は、日本の劣っている製品をわざわざ高い金を出して買っている馬鹿という事ですな。