一番嫌いな街チェンマイ
私はバンコクがあまり好きではないのですが、そんなバンコクよりも大嫌いな街がある。
それがチェンマイだ。
恐らく二度と行かないし、他の人にこの町を勧めることは一生ないと思う。
宿泊した旧市街のホテル、レストラン、ショップに行くと、何だか空気がおかしいと感じる。
レストランの前にあるメニューを見ていても、店員は座ったまま近寄っても来ず、ただぼーっとしているだけ。
これだけだったらよくある話だが、そのレストランに白人が来たら態度は一変し、
「ウェールカーム!ミスター!サワディーカーップ!」
とかワイまで付けてのもてなしっぷり。
あからさまな人種差別を受けてまでそこで食べる理由もないので、そこは離れたのですが、別のレストランでもほぼ同じ対応。
店に行っても同じ空気がプンプンしてきます。
泊まっていたゲストハウスの女主人もあからさまな白人びいきで、そこで働いていたミヤンマー人に、「何であいつあんなに態度が違うの?」と聞くと、
「あの人は白人の嫁で、白人にでもなったつもりでいるんじゃない?異常者。」
と答えられました。
差別的な態度というのは、バンコクでも極稀にあるし、と思っているかもしれませんが、ここでは日常茶飯事です。
チェンマイ糞旅行を終えて、チェンマイ出身の友人にこの話をすると、
「どうせ旧市街でしょ?旧市街の連中はチェンマイの人間じゃないし、チェンマイの人間から見ても変な人が多いよ。」
と言うのです。
彼が言うには、旧市街の連中は金を稼ぐことだけを考える余所者らしく、嫌われているらしいのです。
「チェンマイは本当に旧市街以外良いところだから、今度は私がチェンマイを案内するから。新年になったら一緒に行こう。」
その言葉はありがたいのですが、多分一生行くことは無いだろうな。
チェンマイの名誉の為に言えば、旧市街以外の場所では、とても良いタイ人が多く、フレンドリーだったという印象。
検問の警察官ですら、「どこから来たの?ようこそチェンマイへ、イエーイ!」とか言って握手を求めてきたりします。
ドイステープに行くんだと言えば、泊まっていたところのハウスキーパーの人に、「あそこよりもっと良い景色のとこを知っているから連れて行ってあげるよ。」とお誘いを受けたりと本当に親切で、愛嬌のある人達ばかりだった。
そういう人達に、旧市街の連中の話をすると、必ず苦い顔になって、「ああ、あそこね…。」となるのは、旧市街の連中の態度の悪さは、周知の事実なのでしょう。
二度とこんなとこ来ない。
どこに行ってもこういう感情を持ったことは無いのですが、チェンマイの旧市街、ここだけは一生行くことは無いでしょう。