日本大好きタイ人が九州旅行で日本嫌いになりかけた日

2016年1月18日

タイ人観光客のビザ免除によって、多くのタイ人観光客が日本旅行を楽しんでいます。これまでは敷居が高く、ちょっとランクダウンさせて韓国旅行しか選択肢が無かった訳ですからとてもよい傾向ですね。

私の友人のタイ人は、毎年家族旅行で日本を訪れていて、これまで東北地方、関東、関西へ家族を連れて旅行をしていました。

日本好きの彼の夢は、日本全てを旅行する事で、念願だった九州旅行に行くことが出来ました。

「九州はどこに行ったら良い?おすすめを教えて。長崎だけは絶対に行くんだけど、それ以外でどこがいい?」

長崎には平和祈念公園に子供を連れて行きたいそうで、9歳になる自分の子供にアメリカがした原爆投下という悲惨な出来事を教える為に外せなかった様です。

日本の表面的な文化だけを好きと言っているのではなく、全てを知って好きと言っている、本当の意味での親日家と言って良いでしょう。

そんな彼がタイに帰国して、旅の感想を聞くと、訪れた熊本、長崎、大分等の観光地の写真を見せて、楽しそうに思い出話を語っていたのですが、あるひとつの出来事が日本の印象を非常に悪くさせました。

博多駅前のビジネスホテルに宿泊しようとした時、事前にインターネット予約を取っていた彼がチェックインをしようとしたところ、フロントの係員から。

「泊まれません。」

と答えられたそうです。

ひとつ補足しますが、彼は非常に英語が堪能で、日本人でも分かりやすい単語を選んで話す能力が有ります。

その係員に何故かと聞くと、

「予約されたのは、エコノミーダブルで、3人の宿泊はできません。」

と答えられました。

3人泊まれるダブルに変更して欲しい旨を伝えると、満室で変更はできないと断られたそうです。

それならと、エコノミーダブルの部屋で良いので、ダブルの宿泊料金と同じ金額を支払うという提案をすると、なんとその係員は…

f0227103_19432960

 

「NO!」

と言ってきたのです。

本当に、画像の様に手をクロスさせ、ノー!と言い切った様で、何度も確認しましたが、本当でした。

さあ、ここでまとめましょう。

 

・タイ人は間違って予約してしまった。

・部屋は満室で変更はできない。

・部屋の変更はせず、追加料金を支払うと交渉している。

・日本語の話せない、子供を含めた外国人家族がそこにいる。

 ※追記

間違って予約したので、あなたにも問題はあるとそのタイ人に言うと、

「英語のページにはそんな事は書いていなかった。」

と言うので、確認してみると、確かに「12歳以下の小学生は添い寝をしても別料金はかかりません。」と記載されていますが、それがダブルベッドなのかエコノミーダブルなのかは実際に記載されていませんでした。

つまり、タイ人には全く否がなかったのです。

英語ページ

capture 1

私だったらこう考えます。

「予約間違ったんだな。でもこの家族、今から他のホテルを探すのは苦労するだろうし、子供もいるから大変だろう。でも、規則だから何の権限も無い自分が勝手な事をしたら責任を問われてしまう。でも、何とかしてあげたいし、よし、まずは上司に相談をしよう。」

相手の状況を理解し、これからの苦労を考えたら、日本人であればなんとかしてあげたいと考えるはずです。

しかし、自分だけで判断はできないのであれば、その人の背景を責任者に伝え、指示を仰ぐのが社会人の常識です。

しかし、このフロントがやったことは、

f0227103_19432960

NOと言っただけ。

これを後ろで見ていた彼の子供はどう感じるでしょうか?

尊敬していたお父さんが、日本人から一喝されているとしか見えないのではないでしょうか?

結局、彼は上司を呼んできてほしいと頼みました。

上司の対応は、追加料金を支払う必要はなく、エコノミーダブルで3人宿泊できるように手配したそうです。

 

日本のサービスは世界でもトップレベルだと、ちょっとアレな人は自慢気に言っていますが、外国人が日本のサービスは良いと言っているのは、特別高い料金を払うような所でなくても、まともなサービスが受けられるという意味です。

どの国でも一流の金額を払っていれば、まともなサービスは受けられます。

日本の優位性はそういう場面で見られるはずですが、この様な融通の効かない、言われたことしか出来ない人間が接客業をしている事がわりと多くないでしょうか?

私が言いたいのは、無理を通せと言っているのではなく、「何とかしようorしてあげたい。」という感覚があれば、まず上司に報告し、指示を待ちます。

ただ自分の判断でNO!と言ったのであれば、そのような気持ちは全く無いというのと同じです。

しかも、普通、客に対してNO!なんて言いません。つまり、満足に英語が喋れないという事が分かります。

それなら他の係員に変わってもらうという事も出来たはずなのです。

 

この話を聞いて、私は彼に平謝りでした。

なぜなら、ホテル選びをしている彼から「まともなホテル?」と聞かれ、部屋は狭いけどまともだと答えたからです。

※またアレな人が、「お前が予約してやれば良かったんだ。」とか言いそうなので書いておきますが、日本旅行は全て自分で計画し、予約するのが彼の旅の楽しみ方です。

 

それに、以前系列の「東横INN中部国際空港本館オレンジサイド」に宿泊した時、そのフロントの係員の対応の素晴らしさに感心した事も勧めたきっかけでもあります。

「あなたは悪くないけど、東横INNには二度と泊まらない。」

と言われ、非常に心苦しく感じました。

現在、タイではドラマの影響で九州旅行がブームになっていますが、彼らを受け入れられる程の対応力、ホスピタリティが九州の観光業には備わっているのでしょうか?

日本の素晴らしさをアピールするチャンスだというのに、この様なホテルの対応しかできない、もしくはやろうともしないのであれば、外国人観光客の受け入れを自粛すべきではないでしょうか?

まともなサービスもできない拝金主義のホテルは日本の印象を悪くさせるだけでしかなく、その他全ての思い出も台無しにしてしまう可能性もあるのです。

 

最後に、彼がホテルで支払ったクレジットカードの伝票を見てもらいたい。

DSC_0076

日本で使った他のクレジットカードの伝票も見せてもらったけど、お前らだけだよ、担当者のサインや印が無いのは。

2016年1月18日タイ人, 旅行, 日本人