警察に捕まった。

タイをバイクで走っていると、どうしたってすりぬけを余儀なくされるわけですから縦横無尽に左右の車線を走ることになります。

免許を習得する時にもこんなことを言われた覚えはないのですが、タイではバイクは基本左車線しか走ってはいけないのです。

まあ、知っていましたが誰もこんなことを守っている人なんていないわけで、むしろ守ってしまうとかえって危険な状況になってしまうというのがオチではないでしょうか?

そんな事を言ったって左車線を走れと言われればそれが法律ですから走りますけど、ちょっと右側の車線を走っているだけでそれは交通違反になってしまいます。

今日ちょっと上機嫌にスクンビット通りを走っていると、警察に呼び止められました。

「何かあったのですか?」

「あー、ミスター〇〇!バイク ディス レーン ノー。」

確かに真ん中の車線を走っていたのでそれを注意したいのでしょう。

え?ほんとに?知らなかったよ、ありがとう!

と颯爽と満面の笑みで帰ろうとしたら、案の定呼び止められました。

「フォー、フォーハンドレッド。」

これが噂に聞くワイロの要求ですね、終始違反切符に何かを書くふりをしながら話をする警官の目はどこか淀んだ色をしていました。

こんな要求をされて非常に頭に血が登ってしまい、

「給料が少ないからとこんな小遣い稼ぎをして、何て腐った国なんだろうか?警察官は正義を守る為にあるんじゃないのか?私は日本人として、一人のサムライとして絶対に許せない。お前らなんかにくれてやる金はない!」

その言葉をぐっと心にしまい、笑顔で4枚の赤いお札を周囲に見えないように渡しておきました。