こういう人になりたいという日本人に会った

海外に住むということは文化や風習が全く違う場所に住むということで、その地域に溶け込むかもしくは妥協というものが必要になってきます。

タイで出会った日本人の多くは「郷に入っては郷に従えだから。」と口では言うのですが、私から見れば自分の価値観を押し付けているような人が多いのです。

自分では気づいていないだけだとは思うのですが突っ込みどころ満載の人がとても多いのが実情でしょう。

 

少し前にとある小さな田舎町に行った時に、宿の主人から

「この街に一人だけ日本人がいるから紹介したい。」

とその人を私を引き合わせようとされました。

 

バンコクに住んで何人かの日本人と会ったことで、バンコクに住む日本人にちょっと嫌悪感を感じていた私はしぶしぶ宿の主人と彼の家に行きました。

本当は会いたくありませんでした。

 

その人は四十代後半でその土地に来て1年、タイ語は全く話せないという人でした。

しかし、その彼と一緒に街を歩くと全てのそこに住むタイ人が「最近見なかったけどどこにいたの?」「心配したよ、どこか行くときは教えてね。」と彼に言うのです。

少しだけタイ語が分かるのでその事を彼に伝えると、「あーそういう風に言ってるんだ。」と笑って言っていました。

その土地で彼は人気者でした。

 

彼にとって言葉は重要な事ではなく人間関係を作るために特に必要なものでは無いのだと感じました。

 

とかくこっちに住み始めるおじさん連中は、タイ語を必死に覚えて何とか馴染もうと努力しているのですが、タイ語を覚えてタイ人に喧嘩腰で話している人しか見たことがありません。

タイ語が話せるから他の日本人とは違うんだと優悦感を持っているような人ばかりで辟易していたのです。

とてもタイに馴染んでいるようにも受け入れられているようにも見えません。

 

タイに住むこういうちょっと厄介な日本人と彼との違いは、いつもにこにこしているという事と挨拶を欠かさないということです。

彼が知っている言葉は、「ありがとう」と「こんにちわ」だけでとても会話は成立していないのですが、タイ人と出会うと別け隔てなく両手を顔の前で合わせ「こんにちわ」とタイ語で挨拶しています。

これだけなんです。

たったこれだけ。

 

それだけでその土地の人の心を完全に掴んでいるんですね。

 

私がコンビニに行った時に女の子の店員に、「どこから来たの?」と聞かれ、「日本だよ。」と答えると、

 

「すごーい!私は日本人が大好き!」

 

と言ってくれたので訳を尋ねると、

 

「だってここにも日本人が住んでいるけどいつも笑顔で挨拶するし、フレンドリーだから。」

と答えました。

 

その日本人とは彼のことで、彼が日本人像をその土地で作っていたのです。

 

私は彼のようにタイで生きていただろうか?日本人というジャンルを誤解されるような事をしていなかっただろうか?彼の態度を見てとても考えさせられました。

そういう人に私はなりたい。

【後日談】

と思っていたのですが、この日本人もやっぱりクズでした。

今思えば、どうして1年も住んでいるのに全くタイ語が喋れないのかという事を考えればすぐに分かることなのですが、全く覚える気がなくどんなに通じなくても別に構わないと思っている、言ってみればクソのヨーロピアンと同じでした。

なんか最近ミュージックバーみたいな事を始めたのですが、隣のマッサージ店の人がこのおっさんが出す騒音で悩んでいるそうで、商売がうまくいかなくなっている様で、人づてに相談してきたのです。まあ、知ったこっちゃないので放置ですけどね。

良いことばかりを言う輩っているじゃないですか?タイは良い所だとか、タイのためになにかやりたいとか得意気に。

自分でもそれが嘘だっていう事が気づけなくなっていて、だからこそ毎日言う事が変わってしまうような人ね。

このおっさんが典型的なそれで、実際そのバーに出入りしているタイ人と話をしたら、

「あの人が僕達を利用しようとしている事はよく分かる。隣のマッサージ店への騒音問題を話したことがあるけど、「人間関係ができているから大丈夫。」とか言っている。でも僕達にとってもあの場所はチャンスになるから、今はこっちも利用されているフリをしているんだ。」

利用しようとしていたら逆に利用されていたというバカ日本人の典型じゃない?

このクソ日本人のせいで何人もタイ人が相談に来るようになったのが本当に嫌。死んで欲しい。