「ぼったくり」という日本人の幻想

タイに来ると「あの店でぼったくられた。」という声をよく聞くのですが、よくよく話を聞いてみると「?」となることが非常に多く、「ぼったくり」とは言えないんじゃないか?と思うことがあります。

ぼったくりという言葉の定義を調べてみると、

 

「店側の客への不正行為で、商品やサービスの相場を大幅に上回る価格で提供し、客を欺く事。」

とあり、つまりは売り手が客を騙して高く売りつける行為という事になります。

 

一昔前に、Twitterアカウントを設定するのに5000円かかるという業者が、「情弱を食い物にしている」と騒がれましたが、設定するだけで終わりではなく、そのいわゆる情弱が、「ツイートってなに?リツイートって何?フォローって何?」と質問してくるのにも対応しなくてはならないのですから、私だったら5000円でも絶対に嫌です。

「説明書を作っておいて、それを配れば良いんじゃない?」

と考えるかもしれませんが、情弱を甘く見過ぎています。そういう人たちはそれだけの金額を払ったのだから教えろと絶対に言ってくるのです。

5000円という金額が高いか安いかはそのサービスを提供される側が必要としていれば売れるし、必要なければ買わないのです。

「今すぐ使いたいけど自分にはそれを長時間かけて理解するよりも多少高くても金を払った方が手間が省ける。」

という人には納得の金額のはずですし、提供する側も5000円ならリスクを考えてもやっていけると考えて料金設定をするのです。

価格とは需要と供給のバランスで決まってくるのがわからない人はこの例から言って結構多いのではないでしょうか?

 

コンビニでも同様で、販売されている物はすべて定価ですが、それに文句を言う人は全くいないでしょうし、嫌ならスーパーマーケットに行けば良いのです。

定価で販売しても売れるのは24時間営業したり、手軽に買えたり、スーパーの様に長時間並ばなくても良いという付加価値を消費者が納得しているのでその業態が成り立っている訳では無いでしょうか?

 

「お客様は神様です。」

日本人は特に買い手の意見が強いのはこの言葉のせいなのですが、三波春夫はそいう意味で言ったのでは無いのはあまり知られてなく、いわゆるクレーマーに都合の良い言葉としてひとり歩きしているんですね。

 

売り手はこの金額で売りたい、そして買い手はそれの金額に納得して買った。だから売買契約が成立したという事になるのですが、買った後で文句を言い始めるのは日本人特有なのではないでしょうか?

 

タイ人であれば、

値切ってみたが自分の要求する金額にならなかったから買わない。

となるのに対して日本人は

値切ってみたら安くはならなかったけど買って後からボッタクリとい言い始める。

となります。こう書くと日本人ってものすごくタチが悪く聞こえますよね?

簡単な計算もろくにできないタイ人のほうが日本人よりも経済観念がしっかりしているとしか思えません。

 

では、タイで言われているボッタクリで代表されると言えばタクシー等で、メーターを使わなかったり到着した後に料金を多めに請求してきたりという事です。

これは完全にボッタクリと言えるのですが、乗る時に事前にきちんと確認しなかったという点は完全に非が無いとは言えないはずです。

ボッタクリだと思うのであれば買わないという自由があるという事を日本人は認識しなくてはいけないのではないでしょうか?