iPhone SEから見るアップルの迷走

アップルって何かカッコいいじゃないですか?おしゃれだし、何か良いじゃないですか?

こういう人って結構多く、Macを欲しがる人は大抵こんな事を言っているのですが、実際何がWindowsより良いのかと質問してもまともな回答は絶対に帰ってきません。

そういうパソコンに詳しくない人をターゲットにしたのがアップルコンピュータです。

 

アップルコンピュータとはどういう会社なのか

会社の成り立ち云々は別にここに書かなくても分かるでしょうから割愛しますが、端的に言うとスティーブ・ジョブズがいなければどうにもならなかった会社です。

ジョブズがアップルを追い出された間に、かれはマーケティングの重要性に気づきます。

・世界の90%以上の人は、何が良いコンピュータなのか答えられない

・世界の人が信じるのは、ブランドイメージ、デザイン、簡単に使える、高価格

・価値観を変えてやれば売れる

 

何が良いパソコンかと問う時、詳しい人はコンピュータ内部のCPUやRAM性能だったり、マザーボードがどうとか答えるでしょう。しかし、この層は殆どいません。10%未満のマーケットに対し売っていたのが昔のアップルで、性能が良いんだとスペックに頼りすぎたのが日本メーカーです。

10%しかないマーケットと90%あるマーケット、どちらを選ぶでしょうか?答えは簡単ですが、90%のマーケットにはライバルとの競争が待っています。

その競争に打ち勝つためには、90%のユーザーがどういう者かを知らなくてはいけません。その90%を占めるユーザーとは、コンピュータには無知で、プログラミングはおろか、表計算ソフトなども使ったことがない人達です。

そういう人達に、訴えかける言葉、それが「シンプル」です。

シンプル=簡単=スマート=カッコいい

この価値観を世界に与えることにより、機械音痴でもコンピュータを持って良いんだという認識を広め、更に常に新しい製品をモデルチェンジし続ける。これが人々に絶大な支持を得る事となり、アップルの発展につながったのはご存知でしょう。

 

ジョブズ死後の迷走ぶりがヤバイ

ジョブズの死後、出す端末はいつの間にかSamsungという二流メーカーの後追いをするようなダサいメーカーとなります。

画面は大きい方が良いと、Samsungが巨大化させていくと、アップルも後を追うように端末の巨大化を進めていき、丸みを帯びたデザインはいつの間にかiPhoneを見て、「これSamsung?」とか言われる始末です。

唯一他のメーカーよりも進んでいるのは端末の薄さですが、ほとんどのユーザーがケースをかぶせますので、薄くした意味など全く無い状態に陥り、いったい何がしたいのか分からなくなってきました。

ジョブズが作り出した、シンプル=簡単=スマート=カッコいい この方程式に立ち戻るため、2016年3月、馬鹿でかいディスプレイ以外にも、小型のものを使いたいマーケットが多いことにやっと気づき、iPhone SE を発表します。

4インチ画面に、最新のiPhone6sのスペックを搭載したモデルで、発表前にはかなり話題になりましたが、発表と同時に世界中がずっこける事となります。なんと、昔出していた端末iPhone5sをそのまま利用し、中身と色をちょっと変えただけだったのです。

こんな物を買っても誰にも自慢できません。

iPhoneユーザーというのは、コンピュータ自体まともに使えない層で、何を使おうがオーバースペックでしかないのです。iPhoneというブランド、iPhoneを自慢したいためだけに最新のものを買うのですが、最新機種はiPhone5s

多少色を変えときました的な、なめた商品を出してしまい、iPhoneユーザーを唸らせました。

 

アップルは高度な技術を持っている企業ではなく、既存のものをちょっとパッケージングを変えて売り出す、これをクリエイティブとか言ってきました。

アップルが出している様な商品はすぐ日本企業が作り、韓国企業が作り、今では中国の三流企業まで同じようなスマートフォンを作っており、特別アップルだからできる製品ではないのです。

つまり、マーケティング勝負の企業なのですが、そのマーケティングすら失敗してしまったのが、iPhone SEでしょう。