タイは生き残れるのか?

タイは物価が安いと思われていて、それが唯一のタイの良さなのですが、実際それは外国人旅行者や、日本から収入がある人だけの話というのは、あまり誰も考えていない人が多いと言えます。

「なんで?タイの物価は日本と比べたら安いだろ?」

なんて無邪気に考えている人が多いのですが、最低賃金で考えればよく分かるはずで、タイの首都バンコクの最低賃金は300バーツ/日(廃止予定)です。

これだとあんまり実感がわかないので、セブンイレブンの時給で考えると大体35バーツ。1時間働いて、やっと35バーツ。

これで何ができますか?

35バーツなんてあっても、屋台のぶっかけ飯も食べられません。

東京だとコンビニの時給は大抵900円程度、900円あったら何が食べられるでしょうか?

わりと何でもいけてしまうはずです。

タイ人は日本の物価は高いとかよく言うのですが、実際は日本の物価は非常に安く、ちょっと働いただけで結構な物を選ぶことができ、しかもサービスもよく、更にはチップをねだってくる糞店員もいないのです。

こんな夢の様な国がありますか?

日本の物価は対所得で考えると信じられないほど安い事が分かるはずです。

 

タイは中国と同じ道を歩む

外国企業がなぜ中国から撤退しているのか、その理由は複数ありますが、人件費の高騰が一番の問題と言われています。

ちょっと他に給料が良い会社を見つければすぐ転職。

給料が安ければすぐストライキ。

これでどんどん人件費が上がり続け、中国に工場などを置いておく理由もメリットも無くなったので、東南アジアに移転しているのです。

じゃあタイはどうでしょうか?

タイもインラック政権が打ち出した政策で人件費が上がっていますが、それでもまだそれを吸収できているので問題は表面化していません。

しかし、それもすぐに終わりを告げるでしょう。

緩やかに人件費は上がり続けるのですから、いつの日か外国企業がタイに工場を置くメリットはなくなります。

そうなった時、タイはどうするのでしょうか?

タイ自身が輸出産業を持たなくてはいけないのですが、まず不可能です。

中国は自分たちで外国企業からパクったコピー品を製造する技術があり、それを他よりも安く売るというビジネスモデルがありますが、タイにはそんな事をする基盤が全くありません。

ただ、外国企業が来てくれるのを待って雇ってもらうか、よそから買ってきた物をちょっと値段を高くして売る程度の事しかできないのです。

言ってみれば、乞食国家シンガポールの劣化版です。

 

20年後のタイはどうなっているのか

知り合いの中華系タイ人とよく話すことが多いのですが、彼も同じことを言っていて、このままだとタイは立ちゆかなくなると話しています。

彼は息子の進学先を技術系の大学にさせ、日本での就職を考えているようです。

最近、タイは物だけではなく、技術も頂戴と言ってきている様ですが、それを運用することなんてすぐには無理という事を知りません。

さすがタイ華人は先を読んでいるなという印象、マイペンライで全てを済ませる土着タイ人とはちょっと違いますね。

中国のように日本から技術をパクって、成り立っている国をちょっとでも見習えば良いのですが、それすらできず、使いこなせないから教えて、全部作れるようになるまで面倒見てよと言ってくるに決まっています。

基礎技術が無い国の顛末なんて火を見るより明らかです。

 

タイに今必要なこと

20年後を考えれば、自ずと今やらなくてはいけないことが見えてくるはずですが、そこはマイペンライの国タイはなーんにもやろうとはしません。

今、一番この国がやらなくてはいけないことは、自分を知るという事です。

タイがなぜ独立国でいられたのか?それはラオス、カンボジア、マレーシアにあった土地をフランスとイギリスに割譲したからです。

戦って勝ち取ったわけではない事を自覚するべきで、自慢気に戦勝記念塔なんか作っている場合では無いのです。

うまく立ちまわるというタイ本来の気質を十二分に発揮すれば、20年後も生き残れるでしょうが、このままではまず無理。

なんか外国とイーブンだと思っている事がそもそもの間違いで、自分たちは外国から仕事も金も貰っている立場だということを理解する事が必要なのです。

タイ華人の友人が言うには、今は外国人を排斥する傾向にあるが、そのうち外国人をどんどん移住させる方向にするだろうと言っています。

年金爺さんは狂喜乱舞するかもしれませんが、実際にはそういう外国人から搾り取れるだけ絞りとる様な政策を打ち出すだろうとも言っています。

永住とか呑気に言っている人は、将来の物価高騰、税金の高騰を視野に入れていないとホントにこの国の肥やしにされて生涯を終えることになるでしょう。